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author よしかげ|-│-

評価:
坂本 眞一
集英社
コメント:カラダは成長したが心は変わらず不器用でストイック。社会人になって現実と理想の維持の難しさに悩んだり性に悩んだり主人公は今回もかわいそうです。

41話から第二の原作者・高野氏の名前がなくなってる(らしい)
ちょうどあれからですよ…夕実の…。






4巻を一言で表現すると

社会人になった森はもっと悲惨


今回も森のはかわいそうです。学生時代よりもひどい状況。
最初の一話だけは学生編だけど、二話以降は時代が変わって、
二年後の社会人になった話になります。

社会人としての厳しい現実と理想の維持の難しさが、随所に
表現されててリアル。
相変わらず森をとりまく環境はいいとはいえず、同僚からは
変人扱い。
ホントに不器用だな…。
でも森は森なりに自分に正直に生きてるわけで、ちょっとでも
違うような行動をすると【変わってる】レッテルを貼る風潮は
どこにでもあるよね。
あの事務のコ(たぶん小堀)も不器用だなーって思った。
たぶん森に惹かれてるんだと思うけど、その言動がちょっとダメ。
「裁縫なら」←ここまではいい。
「あの人たちひどい」←こっからがダメ。
悪口言ったらダメだろう。どん退きしちゃうよ。
その上「引っ込み思案だけど」これも余計なひと言。
「日曜日は山に登ってる」「私も連れてって」これもいらない。
自分だけが森のいい所を見ていますよ的な主張は、かえって
森みたいなタイプには逆効果なんだって。

たぶん森は学生時代の宮本や夕実との山での事件がちょっとした
トラウマになってて、山という自分の聖域に女が入られるのを
嫌って一瞬モヤったんじゃないかと思った。
さらに追い打ちかけて日曜に小堀も出勤してきた。
完全なる危機感。自分の聖域(山)を荒らされる=自分の感情を
みだされる、っことでの見開き吹雪の描写だったのかな。
言葉足らずも不幸だが、余計な言葉も不幸だ。

黒沢がどうしてここまで森にこだわるのか、金銭的なことなのか
才能を見込んでのことなのか、イマイチよく分からないけど二宮
と出会わせてくれたのは良かった。
黒沢の腹の底は不明でも、森にはいなくちゃならない存在の一人
だし、二宮との出会いも森に新たな目標を作ったわけだから必要な
出会いだ。
で、二宮が初めて森の登頂を見る一連の出来事が好き。
突然のルート変更とか大西との違い(孤独感)とか登頂後の合掌。
森の人柄が短いシーンながら、ここに集約されててグッときた。
人間関係が苦手なだけで、森は優しいイイ奴なんだよッッ!!!

これがあったから、後半の夕実との再会がきつかった。
性に対する自分ではどうすることもできない感情とか、変わりすぎ
な夕実の容姿と性格。
2年でこれってどんだけ…。
自分で這い上がりもしなかったくせに森のせいにすんな。
ひどい話だった。正直、この話はいらなかったんじゃないかと
思ったけど、これがあってこそK2登頂を受けるわけだから、
必要な話だったんだろうか…。
でもさ、性への感情を封印したいからK2決意って…
それまたなんとも腑に落ちない感じだけど、森だからしょうがないか。

社会の厳しさとか描いてくれるのももちろんいいんだけど、
やっぱり根底は山岳ものですから、山岳中心にこれからも描いて
ほしいものです。
山登ってる森がやっぱり好きだから。

表紙カバーのそでに書いてた坂本先生の言葉がなんか思うとこ
あったよ。
自分が描きたいものをこれからも描きたいんだ、っていうなんとも
いえない叫びみたいのを感じた。
まるで森が坂本先生自身に思えてならない。
そこまで坂本先生がこの作品に入れ込むなら、最後まで坂本流の
【孤高の人】を描ききってほしいものです。


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