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author よしかげ|-│-
 最近の本誌での勢いに興味がわき単行本を買ってみました。

孤高の人1孤高の人2 

新田次郎の同名小説を大胆にアレンジ。
心に深い傷を持つ孤独な主人公・森文太郎が、登壁に出会い「生きている」実感と
達成感を味わい、登壁にのめり込んでいくようになる。

1、2巻は学生時代での文太郎と登壁との出会いと深い孤独感が描かれてます。
どうしても先に新田氏の小説があるため、比較されることが多いようで、小説の
ファンの方は「つまらない」との声が多いように感じました。
自分は漫画→小説の流れで読んでいったので、漫画の方に対してつまらないと
は思わなかった。むしろ熱くて面白かった。
新田氏の世界観も好きだし、坂本・鍋田両氏の世界観も好きだ。
あくまでも小説版は【原案】であって、原作を忠実に再現する漫画ではない。
新田氏の小説に深い感銘を受けて生み出された、似て非なるものであると
割り切った方がいい。
緻密な設定と丁寧な心理描写は、新田氏の作品に敬意を表していると感じる。

クライマーの気持ちは分からないけど、この漫画が描こうとしている絆や孤独感は
共感できる。
人の出会いは大切なもので、その後の自分の人生や運命も大きく変わる。
人生を振り返った時、あの出会いは良かったって思えるようになるまでに、辛い
思いや苦しみを受けることもあるだろう。
本人とは意図しないことで苦しんだり、悲しんだり。
森の周りにもたくさんの出会いがあるけど、たくさんの悲しみもある。
そういう人間関係の描写にも惹きつけられる。
絆って厄介なもので、切れたり繋がったり、翻弄される。
その切れたり繋がったりを繰り返すことで、本当の【絆】になっていくのかもしれない。
森を見てるとそう思わずにいられない。

1、2巻に登場してくるキャラたちも魅力的だ。
本誌では大変な変貌ぶりで登場してくる夕実もまだ純粋で愛らしい。
静の森に、動の宮本も対照的なのがいい味を出している。
森を登壁へと導く大西も、大らかさがアダになっているもどかしさがある。
謎多き原との出会いも森にどう影響するのか。
人との出会いが、悲しいくらい残酷なものに展開していく。
そしていつも森は孤独になる。

繊細で傷つきやすい森がこれから山や人とどう対峙していくのか、とか
これからの展開が気になります。
人間関係の煩わしさをリセットできるのが山なんだろう。
この辺のロマンとか心理は男の人じゃないとわからないものかも。
本当に丁寧に描かれているので、山登りに興味がなくてもおススメです。
いつも悲しみがつきまとう森を思わず応援したくなります。
そして、外野の声は気にせず、坂本・鍋田両氏なりの孤高の人を完成させて
ほしいものです。

いいよ、森。自分は好きだ。いい漫画だと思う。
3巻は9月19日発売。




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